『淫魔の交換条件』  文章:11-47  イラスト:あみみ



 吊り橋の手前に立て札がある。その手前で一人の少年が足を止めた。


「ここだ。この村で間違いないはずだ……」

 王都にあるハンター任務依頼所で渡されたメモ書きを見ながら、少年は呟く。

 彼の名前はコッド。勇者見習いの魔法戦士。

 養成学校は出ているものの、まだまだ少年と言って差し支えないあどけなさを残した風貌である。


 彼がこの地を訪れたのは、ここで最近異変が起きているという噂を聞いたからだ。

 先に派遣された先輩勇者からの連絡が途絶えて一週間近くなる。コッドより一つ年上の頼りになる勇者が行方不明になりかけている。

 それゆえにコッドの使命は事件の解決ではなく、あくまでも偵察。村の様子をしっかりと見てきてほしいというのが今回の依頼内容だった。

「よし。早速村の中へ入って事情を聞いてみよう……」

 彼は周囲を警戒しながら村へと続く吊り橋を渡ってゆく。








「噂には聞いていたけど……本当だったんだ!」

 村に足を踏み入れたコッドは周囲を見回しながら驚きの声を上げた。

 そこに広がるのは一見すると何の変哲もない風景。


 母親と一緒に手をつないで歩く女の子の声がする。


 家の前で仲良く友達と遊んでいる女の子の姿。


 女の子が――


 そう、ここには女の子しかいないのだ。

 コッドは近くにいた女の子に語りかけてみることにした。

「キミ、ちょっといいかな?」

「なぁに? おにいちゃん」


「この村の男の子たちは何処へいったの?」

「えっ」

 その瞬間、呼び止められた女の子の表情が曇る。

 それだけじゃない。今のやりとりを聞いていた周囲の人々が一斉に会話をやめて家の中へと入ってゆく。


「どういうことなんだ……あっ、待っ――!」

 彼の目の前にいた女の子も、コッドが脇を見た瞬間に背中を向けて立ち去ってしまった。


「なんだよ……僕が何をしたっていうのさ!」

 誰もいなくなった通りで彼はやるせなさそうに小さな石を蹴った。その石が転がった先で、一人の少女がこちらを見ていることに気づく。



「……もしかして貴方はこの村を助けに来てくれた勇者様ですか?」

 怯えたような口調で少女が尋ねてきた。


「あ、はい。と言っても、僕は現状を調べに来ただけで……」

 コッドが口ごもると、少女は周囲を見回しながら彼の元へと駆け寄った。


(悪いことは言わない。貴方はすぐにこの村を出たほうがいいです!)

 そして彼の耳に手をかざして、小さな声でそういった。


「でも僕はこの村で何が起こっているかを調べるために来たわけで……」

「お願い! 今のうちに逃げて!! さもないと貴方も――」

 そこまで口にした少女が急に黙りこむ。

「はっ……あぁ……」


「ど、どうしたの!?」

 コッドが心配そうに語りかけても少女は黙って俯いたまま動かない。


「あ……そんな、あ……ふぅ……」

「!?」

 そして次の瞬間、少女は小さく震えながらその場に倒れこんでしまった。

「はあ、ああぁ……ひぃ、逃げ……て…………このままだと貴方も……」

 少女は彼に向かって話しながら、顔を真赤にして苦しげに息を弾ませている。

「くそっ、僕の力じゃ何も出来ない! この女の子に何が――」



「……あれほど秘密にしておきなさいといったのに。いけない子ですわ」

 狼狽するコッドの背後で、穏やかな少女の声が響いた。








「……っ!」

 振り向きざま、無意識にコッドは携えた剣を抜いていた。


「まあ、そんな物騒なモノを取り出してどうするつもりですか?」




 目の前に現れたのは、コッドよりも少し年下に見える美少女……その美しさが尋常でないことが、彼の警戒心をよりいっそう強くする。

 つややかな長い髪を可愛らしいリボンで止めて、フリルの付いた洋服と膝上まで隠れる長いソックス。

 ほっそりとした太ももからは淡く香るような色気がにじみ出ている。


「はじめまして。この村へようこそ」

 幼さを感じさせない余裕たっぷりの表情で美少女がうっすらと笑顔を浮かべる。


「お前は一体……」

「私が何者か、そんなに知りたいですか?」

 流れるような動作で美少女が近づいてくる。やはり只者ではない。そう思った瞬間、コッドは剣先に魔力を込めて彼女を斬りつけた。


「ずいぶん遅い動きですね。うふふふ」

「なにっ――!!」

 しかし彼の心の中で何かしらのためらいがあったのかもしれない。
 振り下ろした刃が届くよりも早く、美少女が一気に間合いを詰めてきた。


「女の子は斬れないタイプなのかしら?」

 剣をかいくぐり、至近距離でそっと突き出した小さな掌。
 白く細い指先がコッドの左胸に触れた途端、

「ぐがっ、ああああぁぁぁっ!?」

 まるで槍で貫かれたような痛みが全身を駆け巡った。

 手足がわななき、思わず膝から崩れ落ちる。彼の身体に流血や出血はない。

 しかし美少女に触れられた場所から絶え間なく痛みが広がってゆく。

 一秒ごとに全身の骨をノコギリで削りとられていくような感覚に、コッドは悶絶した。


「失礼しました。少しやりすぎてしまいましたね?」

「あ、がぁぁ……」


「その様子だとまだ私の力量が正確に把握できない程度のレベルでしたか」

 涼し気な表情で美少女がせせら笑う。


「念のためもう少し痛めつけてあげますわ」

 小さな手がコッドの手首を掴んで軽く捻り上げる。

「あぎゃあああぁぁ……!!」

「いい叫び声ですね。痛いですか?」

 コッドはその問いかけに答えることも出来ぬまま首を横に振り続けた。


「素直になれば良いものを。でもこれで動けませんよね? たっぷりと可愛がってあげましょう」

 美少女は両手を彼の肩に置いて、柔らかく微笑んだ。

 その笑顔が近づいてくる……さらに近く……近く……


「楽にしてあげますわ」

チュッ……

 コッドは訳もわからぬまま、小さな唇に呼吸を奪われてしまった。







「んふふ……♪」

 美少女の舌先が軽く侵入してきた。突然のキスをされた瞬間、コッドの心の中で張り詰めていた何かが弾け飛ぶ。

 それと同時に痛みが引いてゆく……。

 体中をフワフワした何かでくすぐられているように力が入らない。痛みと引き換えに指先を折り曲げることすら気怠く感じるほどの脱力感が彼を包み込んだ。

 そして目の前にいるのは自分が今まで見たこともないような美少女……警戒しなきゃいけないはずなのに、その気力が唇を介して全て吸い取られてしまった。

 それから十数秒間、彼女はコッドに唇を預けたまま彼の心を魅了し尽くした。


「き、キミは……いったい誰なんだ……」

 やっと唇が離れたと同時に、コッドは気力を振り絞って問いかけた。


「私の名前ですか? フランボワーズ・マルガレーテ……フランとお呼びください」

 コッドを見つめたまま、フランは花のように微笑む。そして再び彼に寄り添いながら軽く唇を合わせてきた。


「うっ……!」

 フランの舌先が当たり前のように彼の唇を割って侵入してきた。

 口の中をねっとりと舐め回され、甘い唾液を流し込まれ、コッドはますます混乱してしまう。

 少し幼さを残した体つきのフランではあるが、普段の生活でこんなに近く女性を感じたことがない彼を混乱させるには十分な魅力を持ち合わせている。


「この村で何が起こっているか、知りたいですか?」

「うん……」


「教えてあげてもいいですが……代わりに私から条件があります」

「条件……?」



「貴方の全てを私に差し出してもらえますか?」

「!!」


 その一言でコッドの恍惚感が吹き飛ぶ。同時に、見知らぬ美少女に誘惑され、籠絡されかけている自分に対する怒りも沸き上がってきた。


「そんなのダメだよ! キミは僕に命を差し出せと言うつもりだろう!」

「えっ、命? ふふ、そこまで欲深くありませんけど。ある意味『命』なのかもしれませんね?」

 相変わらず柔らかな笑みを浮かべたまま、再びフランが顔を寄せてきた。

 意識が途切れそうになるほど甘い香りに包まれる。


「……くっ!?」

 コッドは唇を強く噛んで横を向いた。なんとか三度目の誘惑を遮る。


「あら……?」

「だ、駄目だよ!!」


「悪いようにはいたしませんから、そのまま首を縦に振ってくださいませんか? 私と契約しましょう」

 吸い込まれるように美しい瞳をうるませながら彼を見つめてくるフラン。

 その視線から逃れるようにコッドは地面を見つめた。すると……


「これはっ! もう騙されないからな!!」

 そして思い切りフランを後方へと突き飛ばす。


「きゃああぁっ!!」

 大したダメージはないだろうが、彼女を驚かせるには有効な一撃。彼が眼にしたのはいつの間にか地面に浮かび上がっていた魔法陣だった。

 もしも彼女の口車に乗せられて首を縦に振ろうものなら、何か妖しげな呪縛をかけられていたかもしれない。



「フフッ、残念ですわ。私に堕とされる直前に魔法陣の存在に気づくなんて……なかなか鋭い観察力をお持ちなのかしら?」

「これでも一応勇者の端くれだからね!」

 その一言でフランの表情が変化した。


「……それなら尚更ここで堕としておかねばなりませんね」

 フランの眼の色が怪しげな色に変わる。そして静かに何かの呪文をつぶやくと、数秒も経たぬうちに彼女の姿が変貌し始める。




「あ、悪魔……!」

 フランの頭部に金色のツノが生え、背中からは漆黒の翼と尻尾……まさにコッドが言うとおり、目の前に悪魔の美少女が現れた。


「いいえ、淫魔です。サキュバス、リリム……なんでもお好きなように呼んでくれて結構ですわ」

 そしてフランは軽やかに宙に浮かぶと、風のように速く彼の背後へと回り込んだ。


「……私の呼び名がなんであれ、貴方が迎える結末に変わりはありませんから」

(は、速い! なんてスピードだ!!)

 コッドが驚く暇も与えず、フランは彼の右手を捻り上げた。

「ぐああああぁっ!」

 鋭い痛みに悲鳴をあげるコッド。背中で押さえつけられた彼の手首がありえない方向にねじ曲げられている。


「先ほどの剣術、なかなかのものでした。その若さで魔法剣を習得してるなんて、人は見た目によらないものですね……」

「むぐっ!」

 フランはもがこうとする彼を漆黒の翼で包み込む。背中から抱きしめるような姿勢で、無理やりコッドの顔を自分へと向ける。


「ご褒美です。チャームの魔法を使ってあげますわ」


(あああぁぁっ!)

 淫魔の姿となったフランの瞳を正面から見据えてしまった彼は、あっさりと魅了の呪縛にかかってしまう。


「このまま私に堕ちなさい……んんっ……♪」

 そして奪われる三度目の唇。


「うっ、うううぅぅっ~~~!」

 逃れたい気持ちだけが空回りしてうめき声となるが、コッドの身体は情けないほど従順にフランの口づけを受け入れてゆく。

「ウフ、美味しい……唇からも精気がほとばしるようですわ」

「う……あは……ぁ……」

 唇を通じて体中の力が抜き取られてゆく……吸血鬼が血液を吸い取るように、フランは確実にコッドの生命力を奪い去ってゆく。

 圧倒的な力の差を見せつけられ、彼は軽く絶望しかけていた。


「抵抗をあきらめましたか。そろそろいい頃合いですね?」

 フランの翼が彼を解放した。自分の体重を支えるのも辛くなったコッドは、がっくりと地面に膝をついてしまう。

 その様子を楽しげに見つめながら、フランはクスクスと笑っている。

「貴方がお察しの通り、私には貴方の剣も魔法も通じません。身体の自由を奪うことも容易いし、この上ない苦痛を与えることもできる。でもひとつだけ好きにできないものがあります」

「な……」


「貴方の心です。汚れない男子の心を私はこの上なく好んでおります」

 そこまで口にしてから、フランは正面に回りこんで彼の顎を持ち上げた。


「貴方が進んで私のものになってくれるのなら、全てをお話しても良いと考えています」

 美少女悪魔からの告白。だがそれを受け入れることは、コッドにとっては死ぬことと変わりない。

 しかし魔法にかけられてしまった彼は、その魅惑の視線を振り払うことが出来ない……。


「ねえ、貴方を私にくださらない? もちろんお礼はたっぷりと……」

 フランの細く長い足が、音もなく彼の股間に忍び寄る。

 そして――


「貴方の身体に刻みつけてあげますわ」

「う……うあああぁぁっ!」

 突然股間に襲いかかってきた妖しい刺激に、コッドは身体を跳ねあげてしまう。

 膨らみかけていた彼の股間を、フランが膝の先でグリグリと刺激してきたのだ。


「フフッ、どうしたの? 軽く触れただけだというのに」

「な、なにをする……!」


「さっきも言ったとおり、私は貴方に苦痛を与えることも出来ますが……それと同様に快感を与えることも出来ます。心地良いでしょう?」

 妖艶な笑みを浮かべながら、フランは再び膝を彼の股間に押し当てる。今度は押し当てたあとに軽くバイブレーションをかけてきた。


「素直になってくださいな」

「ああぁぁ……!」

 そのままゆっくりと円を描くように彼を優しく愛撫する。さざなみのように穏やかな快感がコッドの意識を桃色に染めてゆく。

 フランの膝がちょうど亀頭部分を押しつぶすように蠢く時、無意識に腰が跳ね上がってしまう。

 両足の間に忍び込んできたフランの脚責めに、コッドは身震いしながら甘く身悶えするしかなかった。


「このまま私に身を任せてもらえませんか? その魂、私が隅々まで犯してアゲル……」

 フランは彼を優しく横たえると、本格的に愛撫を開始した。


「手のひらと指先ででたっぷり虐めてあげますわ……」

 衣類をはだけさせ、露出した彼の肌にそっと指先を這わせる。

「くっ……こんな……」

 白い指先が触れるか触れないかのタッチでうごめいて、彼の感じやすい箇所をゆっくりと炙りだしてゆく。


「どうです? 私の手のひら、すべすべして心地良いでしょう?」

 彼女に言われるまでもなく既にコッドは防戦一方だった。下半身は痛いほど張り詰め、快感を求めて震え続けている。

 口を開いたら降参の意思を吐き出してしまいそうで、歯を食いしばってこらえることしかできなかった。


「普通の男の人は、これだけで気持ちよく果ててしまうこともあるのですよ……」

「うっ、ううぅぅ!」


「私の指だけでこんなに感じてしまうなんて……この先、本気を出したらどうなってしまうのでしょうか?」

「!!」

 猫が鼠をいたぶるような指使いで、フランは彼を追い詰めてゆく。その指先が軽く左の乳首を引っ掻いた。


「はあうっ!!」


「乳首を責められて感じてるのですね……恥ずかしいこと……」

 コッドの反応に気を良くしたのか、暫くの間フランは両手で乳首を責め続けた。





「さっきからそこばかり……ひ、いっ、あぁぁっ!」

「乳首をコリコリされてるだけでもう限界ですか? まだ何も特別なテクニックを使っていないというのに」


「く……そ……!」

 ほんの数分間、乳首をいたぶられ続けただけでコッドのスタミナは底をつきかけていた。

 逆にフランの方は全く力を使っていないかのように見える。まるで愛撫する指先から彼の体力を奪い取っていたかのように……。

 コッドは口では抵抗して見せるものの、にこやかに微笑むフランと目を合わせることが出来ない。


「じゃあ今度はこっちですよ……さっきの復習、しましょう?」

 フランは彼の両手と自分の手のひらを合わせ、しっかりと指を絡ませる。

 そして両膝で彼の腰を挟み込んで抑えつけたまま、尻尾の先をゆっくりと無防備なペニスへと向けた。

 むき出しになったペニスに、フランの尻尾がシュルリと絡みつく。

「あっ……ああああぁぁぁ~~~~!!」

 何をされてるのかわからぬまま、コッドは顎を跳ねあげて喘いだ。

 彼にわかるのは突然やってきた快感……ただそれだけだった。



「な、なにをして……んあっ、あっ、あっ!!」

「さあ、なんでしょうね~?」

 意地悪く微笑みながら、フランは尻尾を巧みに使って睾丸と亀頭を交互に責め立てる。

 表面が媚薬でヌルついた淫魔の尻尾が身動きもできない少年を容赦なく犯してゆく。

 快感の波がやってくる度に逃げようとする彼の身体を、フランは両手と両足でガッチリとホールドする。


「やめっ、やめてえええぇぇ!!」

「あらあら、そんなに良いですか? 地面に転がされて、私の尻尾でグリグリされちゃってるなんて……」


「し、尻尾……こ、これが!?」


「貴方は今、淫魔に犯されているのですよ? しかも上級の淫魔に……そろそろ裸になってもらいましょうか」

「えっ!」

 フランの目がキラリと輝いた。その途端、まるで鋭利な刃物で切り裂かれたようにコッドの装備が全て剥がされてしまった。


「貴方だけ裸にされちゃいましたね。いい眺めです。それに可愛い身体……」

「やめろおおおおぉぉぉ! 見るな!!」


「もう手遅れですわ。見るだけじゃなく、包んであげたい……」

 フランの尻尾の先がウツボカズラのように袋状に変化する。


「見えますか、この尻尾の先が。貴方を包みたい……っていってます」

「な……なんだって……!」

 フランは長い尻尾を動かして、コッドに見えやすい位置で内部を披露する。


「ねっとりと気持ちよさそうに粘液が溢れているでしょう? 男の子は皆これが好き……」

 トロリとしたものを見せつけてから、再び彼に見えない角度に尻尾が隠れてしまう。


「やめろ……近づけるなああぁぁ!!」


「ううん、もう無理……被せちゃいますね?」

 ゆっくりと亀頭に近づくフランの尻尾を感じながら、いつしかコッドも無意識に期待をふくらませていた。トロトロの液体に泳がされる自分の分身が、淫魔特有の尻尾によって蹂躙される予測不可能な快感を。

 その魅惑の尻尾がついに彼の先端に静かに触れた。


「ほらぁ♪ おいしいジュースを飲ませてあげますね……」

「うあっ、ああああぁぁ~~~! 熱っ……」

 焦らすような動きをしつつ、尻尾はなかなか彼を飲み込もうとしない。

 その代わり熱っぽい粘液を巧みに塗りつけて亀頭を上手くコーティングしていく。


「はあぁぁ、な、なんだこれ……ムズムズして、身体が……!」

「ふふふ、お気に召して? 淫魔の尻尾の先は感じやすくて、熱くて……そして貪欲ですわ!」

チュポッ……

 ほんの少しだけ尻尾がペニスに対してその鎌首を傾けると、あっさりと亀頭全体を包み込んでしまった。


「んああああぁぁ~~~!!!」

 小さな水音と同時に、コッドは彼女に捕獲されてしまった。


「暴れても無駄です。全部いただきますわ」

「あっ、あああぁぁ、熱い! 熱くて、あ、あああ~~~!!」


 いくら腰をひねろうとしても無駄だった。脱力した彼の力ではフランを押し返すことが出来ない。

 それに尻尾への挿入と同時に体力も削り取られてゆく……。もはやフランがコッドの四肢を押さえていなくとも関係無かった。

 彼と密着している限り尻尾はどこまでも追いかけてゆくのだから。


「抗えば抗うほど美味しくなっていきますね? 貴方の精は素敵な味わいです……」

 そしてフランの尻尾の中は、通常の人間の膣内よりも高密度にヒダがざわめき、精液を求めてうねりだす仕組みになっている。

「私の尻尾も喜んでます。おいしいミルクがいただけると期待して……」

「ひいいいっ、なんで! こんなに気持ちい……ふああああぁぁ~~!!」


「たまらないでしょう? 男の子を駄目にしちゃうお薬がいっぱいの淫魔の尻尾……」

クプッ、コプゥ……


「あああぁぁ~~~!」

「自分から動いてくださるなんて可愛いですね」

 フランの言葉に合わせて尻尾が揺れ動く。自らの中に捕獲した獲物を咥えたまま、内部でたっぷりと粘液を絡めながら。


「い、嫌だ! こんな尻尾……こんなもので……!!」

「クスッ、『こんなもの』で貴方のおちんちんはカチカチにされて、全部吸い尽くされてしまうのですよ? 悔しかったら我慢してご覧なさい……全く無駄だと思いますけど」

「うぐ……ああああああっ!!」

 必死で耐えようとするコッドを嘲笑うように、フランの内部がさらにざわめきを増してゆく。

 淫魔の媚薬に犯されたカリ首をめくり上げ、ヒダを絡みつかせる。先端を執拗に吸い上げながら棹全体にウェーブをかける。

 さらに魔性の粘液はペニスの表面から時間をかけて彼の身体の奥深くへと染みこんでゆく……。






◇2013.09.13更新部分ここまで

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